平成28年に全国で発生した交通事故の全体傾向を見ると、物損事故を除く交通事故件数は499,201件、死者数は3,904人、負傷者数は618,853人と前年と比較すると減少しているものの、依然として厳しい状況にあります。
こうした中、国土交通省は、事業用自動車に対し2020 年(平成 32 年)までを計画期間とする「事業用自動車総合安全プラン 2020」を策定しました。このプランは、軽井沢スキーバス事故等を受けた安全対策や、「利用者」を含めた関係者の連携強化による安全トライアングルの構築等の新たな施策を追加するとともに、各業態(トラック、バス、タクシー)における目標設定を行うこと等により、より安全な輸送サービスの提供の実現を目指すものです。
プラン2009
① 死者数を平成30年に250人
② 人身事故件数を平成30年に3万件
③ 飲酒運転ゼロ
(参考:H28事業用自動車交通事故発生状況 事故件数33,336件、死亡者数363人、飲酒運転54件)
さらに、プラン2020では
■各事業態(バス、トラック、タクシー)における目標設定
■「利用者」を含めた関係者の連携強化による安全トライアングルの構築
■軽井沢スキーバス事故等による安全対策を反映
■自動運転など交通事故の削減及び被害軽減に大きな効果が期待できる新技術を安全対策に反映
などが追加されました。
プラン2020の具体的な目標値
① 平成32年までに 死者数235人以下
【バス】 死者数10人以下
【タクシー】 死者数25人以下
【トラック】 死者数200人以下
② 平成32年までに 事故件数23,100件以下
【バス】 事故件数1,100件以下
【タクシー】 事故件数9,500件以下
【トラック】 事故件数12,500件以下
③ 飲酒運転ゼロ
※バス、タクシー、トラック共通
これらの目標達成のひとつである、“交通事故の削減及び被害軽減に大きな効果が期待できる新技術を安全対策に反映”の対策として有用である、衝突防止補助システム「モービルアイ」はご存知でしょうか。
モービルアイは累計6万台出荷の後付けできる衝突防止補助システムであり、追突事故削減率は約88%を誇ります※。また国土交通省によるASV技術の事故低減効果の試算によると、衝突の危険や車線逸脱を知らせる警報装置は衝突被害軽減ブレーキと同程度の事故削減効果があるとされました。
また、事業者にとって交通事故の低減は、経営コストの低減にも大きく寄与できることは明らかです。